ネットに潜む個人のリスク?

島田紳助さんの突然の引退は驚いたとともに、

あの切れ味鋭いトークが見られなくなると思うと

少々残念だ。

 

さて、大相撲同様今回もメールが証拠となった。

友人Aさんが逮捕された際に押収された携帯に

残っていたメールが元で事態が発覚となったわけだが、

考えてみれば我々はメールだけでなくソーシャル

メディアにも様々な個人情報を残している。

 

IT全盛の今、犯罪捜査ではメールやSNSを分析すれば、

その人の交友関係や過去の行動がすぐにバレてしまう。

 

自分が大丈夫でもネットで繋がる知人が何らかの

犯罪に巻き込まれれば、自分の情報までつぶさに

調べられてしまうことは容易に想像できる。

 

特にmixiFacebookなどのSNSは、人によっては

ほとんど会ったこと無いひとでも気軽に友達として

承認するケースがあるわけで、その人たちに自分の

行動や思考を公開することは少なからずリスクを

伴うことを認識せねばならない。

 

また、企業によっては採用の際にネット上で入社

希望者のblogSNSTwitterなどを調査して、

企業にとって危険な思想を持っていないか、

何らか疑わしい行動をしていないかを調査する

ケースも増えている。

 

前回、これらのネット上の個人の情報が水面下で

広告利用されている話を書いたが、広告どころか

犯罪捜査や個人の身辺調査にも利用されてきている

時代となったわけだ。

 

我々はこれらのことを、当然のことと理解したうえで

ネットを利用する必要がある。

 

ネットの進化に伴い、様々な面で便利になった反面、

想像以上の目がお互いを監視しているという、

ある意味窮屈な時代にもなってしまった気がする。

 


2011.08.24 14:15

静かに激しく変貌するネット広告

たまには、まじめにネットのトレンドを書いてみたい。

 

さて、FacebookTwitterのなどSNSブームは、

既存メディアや広告業界にも大きな変化を

もたらそうとしている。

 

米国ではテレビ画面上にFacebookTwitter

ロゴ、はたまた番組ハッシュタグまで

表示されているケースもあるようだ。

これまでテレビはこれらSNSを危険視し、

避けて通ってきたのだが、ここまでSNS

が力を持ってくると無視できない存在になり、

「じゃあ取り込んでしまえ」と

ばかりに前のめりに活用し始めているのが

現状だ。

 

そんな中でネット広告の在り方もめまぐるしく

進化している。

 

広告配信の技術をアドテクノロジーと言うのだが、

現在の主流はユーザーデータ(オーディエンスデータ)

の分析である。私達が普段何気にサイト検索したり、

サイトでショッピングしたり、SNSに自分の情報を

書き込んだり、そんな情報が収集・分析されて大量

に売買され始めているのだ。

 

例えばAさんがクルマのサイト見たり、不動産の

バナーをクリックしたり、通販でスウィーツを

購入したり、SNSにハワイ旅行の話を書いたり、

そんな情報が全て密かにシステムに記録される。

それらが収集~分析されて、次回Aさんがネットに

アクセスしたときには、Aさんはクルマ、不動産、

スウィーツ、旅行の見込み客と認識されるわけだ。

 

当然ながらクルマに興味の無い人にクルマのバナー

広告を出すよりはAさんのような人に表示した

ほうがクリックしてもらえる確率が高い。

だからAさんは、行く先々のサイトでクルマ、

不動産、旅行のバナーなどが表示されることになる。

 

日本でもこのような行動ターゲティングと言われる

広告手法は一部始まっているが、米国ではもっと

進んでいて、こんな分析データが大量に、しかも

リアルタイムに分析・取引されはじめている。

例えば大量のデータを分析すれば、クルマに興味の

ある人は甘党が多い・・とか、ハワイに興味にある

人は高層マンション好き・・というような、

データマイニングも可能になる。

 

そして、広告はこれまでのようにユーザー数の

多いサイトにとりあえず出すという形から、

ユーザー個人個人に広告が(本人無意識のうちに)

紐付けられていく時代へと変わりつつある。

 

こうなってくると広告主はメディアの広告枠を

購入するのではなく、ユーザーのデータを購入し、

ターゲットに対して直接商品広告を配信する

ことになっていく。

 

また、広告代理店は従来の手数料ビジネスから、

ユーザー解析データを広告主に提供し、

広告出稿戦略立案をしてフィーをもらう

スタイルに変貌する必要がある。

つまり、広告はこれまでの"メディアありき"

の出稿から、"データありき"の出稿に

変貌していくわけだ。

 

知らず知らずのうちに急激な進化を遂げている

アドテクノロジーから目が離せない。


2011.08.05 18:01