ソーシャルメディアに潜む犯罪

今ネット業界で最も注目を集めているのが

ご存じソーシャルメディア。

mixiなどのSNSやらtwitterに代表される

ミニblogなど、ネット上での交友関係や

情報の繋がりをソーシャルグラフという。

これがビジネス上でも大きな価値を

持っているとされて、様々な広告展開が

行われている。

いわゆるクチコミを形成する、情報の

神経ネットワークのような存在だ。

 

しかしながらこのソーシャルグラフ、

ネット上の交友関係を悪用した犯罪が

急増している。ネット版の振り込め詐欺だ。

 

振り込め詐欺といえば、これまでは

「オレオレ詐欺」が主流だった。

高齢者を狙って電話を使った詐欺行為だが、

これが形を変えてネット上ではびこっている。

それも、まさか自分が振り込め詐欺に

引っ掛かるわけ無い!と思っている人が

次々だまされているのだ。

私の周りにもひっかかった人間がいる。

 

その手法とは・・・

 

巨大なSNSの中には人気タレントのコミュニティが

多数ある。

まず犯人は他人のプリクラなどの写真を使って、

ギャルなどになりすましてSNSに登録している。

そして、あたかもタレントの熱狂的ファンのふりをして

コミュニティに参加する。

 

そのコミュニティ内で他のメンバーに対して、

自分はライブやイベントのチケットを持っているが

急用で行けなくなったのでチケットを(定価で)

ゆずります、と呼びかける。

 

当然チケットを取れなかった多数のファンが、

その書き込みに飛びつく。

犯人のマイページにアクセスしてみると、

パッと見ふつうのギャルのように見える。

フレンドも数十人いるし、まじめな女の子に

見えるのでついつい信用してしまうわけだ。

 

チケットが喉から手が出るほど欲しいファンは、

何の疑いも無く自分の連絡先を犯人に公開し、

指定された口座に振り込んでしまう。。。

 

数日後、記載されていた先方の携帯電話番号も

メールアドレスも繋がらなくなり、ようやく

詐欺だと気が付くのだが時すでに遅し。。。

 

犯人のマイページのフレンドリストを良く見ると、

どれも似たようなページ。

同一人物か、詐欺仲間なのは一目瞭然である。

 

被害者もチケット転売という後ろめたさや、

額が少額だったりするのであきらめて

泣き寝入りするケースが多い。

 

さらに問題なのはこれらの詐欺師が十代の青少年

だったりするケースが多いのだ。

しかも彼らもかっては詐欺の被害者で、こんなに

簡単にお金が儲かるのなら・・・と自ら同じ手法で

犯罪に手を染めてしまうケースが多いのだ。

 

犯罪の舞台となっているSNS管理者側は、

対策に関して一様に腰が重い(ように見受けられる)。

個人情報保護の問題などいろいろな要因があるのだろう。

しかしながら、開発する前に、これらの犯罪を一掃

するべく抜本的なシステムを開発してほしいと

個人的には願う。

 

いずれにしても、おいしい話はリアルにもネット上にも

転がってはいないということを改めて認識することが重要だ。

 

このようなSNSにおける振り込め詐欺は、まだあまり

報道されていない感がある。

多くの青少年に警鐘を鳴らす意味でも、早期にこの問題に

メディアや社会全体が取り組んでいく必要がある。

 

みなさん、くれぐれもご注意ください。

 
2010.06.14 20:08